令和6年能登半島地震の被害箇所

令和6年能登半島地震

日本時間2024年1月1日16時10分に、Mw7.5(Mj7.6)、深さ16km、最大震度7の地震が発生し、人命や建物、斜面に大きな被害が生じました。
この地震について、SARデータから被害箇所を抽出しました。
使用した衛星画像はSentinel-1です。

衛星データ解析では、衛星データがもつノイズを取り切れなかったり、衛星データの解像度未満はムシされたり、被害箇所を目視して特定しているわけではないので、どうしても下記の2点が起こりえます。
 過剰抽出:被害がない箇所も被害があると表示してしまう
 抽出漏れ:被害があるのに抽出できない

とはいえ、概ね被害箇所を抽出できますし、とくに、色がついた面積が大きい箇所は明らかに被害があったといえるでしょう。

なお、このたびの地震では広範囲に甚大な被害が及び、激甚災害に指定されました。
斜面崩壊や地割れによりアクセスが難しい山間部でも大きな被害が生じています。
そのような箇所を取りこぼしたくないので、今回は、解析条件を緩和して被害があったであろう箇所をなるべく多く抽出するようにしました。

被害箇所

被害箇所は黄緑色ですが、住宅地の広範囲に被害が及んでいるのがわかります。
ただし、注意があります。
「衛星から見て地表で変化のあった箇所」を抽出しているため、下記のような箇所が黄緑色になっています。
【地震に伴い変化した箇所】
・倒壊した建物
・傾いた建物
・全体的に屋根がずれた建物
・形が変わった道路
・地すべりを起こした斜面
・地すべりの土砂が覆った箇所
・液状化した箇所
【地震と直接の関係がなく変化した箇所】
・波の打ち寄せて浜辺の形が変わった箇所
・田に水を引いた箇所
・工事している箇所
・がれきなどを積んだ箇所
・車、電車、コンテナなどが頻繁に入れかわる箇所
令和6年能登半島地震の被害箇所
(背景の地図はgoogle map)
(2024年1月16日記)

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