都会の散歩のしかた~低地・用水路編~

マニアック散歩の基本姿勢

じおじぃ
じおじぃ
じおじぃ・もじおのマニアック散歩の冒頭に必ず記すので、わかっている人はすっ飛ばしてよいぞ
  • 下を向いて歩こう
  • 気になった道は突き進もう
  • 微妙な高低差をとらえよう
  • 古いものはガン見しよう
  • 復習でマニア度を上げよう

じおじぃ
じおじぃ
都会の低地に来たぞ
車の往来が激しいから気をつけるのじゃ
歩道からはみ出たりしないよぅ
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
低地はなぁ、もじお
地形的変化に乏しいから歩くのが難しいのじゃ
ふつうは平坦な方が
歩くのは簡単だと思うけど・・・
もじお
もじお

低地は公的表示に注意

じおじぃ
じおじぃ
しかしじゃ
低地にはオモシロイ指標があるのじゃよ
電信柱を見てみろ
なにか書いてあるじゃろう
なになに?
え!?
「ここは3m以上浸水する恐れがあります」
って書いてあるよ!!!???
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
そぉなんじゃ
日本の都会の平地はたいてい「ゼロメートル地帯」じゃ
じゃから川面よりも地面が低く、堤防から溢水(いっすい)、もしくは堤防が決壊(けっかい)すると、街が水に沈んでしまうんじゃよ
ひゃぁ
すごいところにきちゃった
もじお
もじお

大通りからあえて離れる

じおじぃ
じおじぃ
それはそうと、低地では高低差がないことが多いから、大通りを突き進んでもつまらん
じゃからあえて脇道に入ってみよ

とくに何もなさそうだねぇ
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
野生の勘で進んでみるのじゃ

不自然な車止めに気づく

じおじぃ
じおじぃ
ほら、どうじゃ
この道、あやしいじゃろ
脇道の入口に車両進入禁止のポールが立っておる
車が通れる広さなのに・・・
それに、道路にしては施工が荒いし、道の両側はずっと緑が植わってるよ
もじお
もじお

あ!じおじぃ!
マニアック散歩の「都会&台地&放水路編」で教えてもらった、水路の典型景色があるよ!
ここももしや・・・
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
そのとおりじゃ
ほれ、ここに上下水道のマンホールもあるじゃろ
ほーんとだぁ!
坂道がまったくないからわからなかったけど、裏道に入ってマニア目線で見れば、こういう道に出会えるんだね!
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
そうじゃ
ほれ、もう少し進んでみるぞ

大都会なのにあまり高い建物がないし、坂道がないからずーっととおくまで見通せる感じだねぇ
もじお
もじお

あやしそうな方向には突き進む

じおじぃ
じおじぃ
またまたアヤシイ道があるぞ
車止めにマンホール・・・
そして、まっすぐ!
これも典型的な人工の水路だね!
・・・ん?ところでさ、さっきから車止めっていってるけど
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
この下には水が通っておるのじゃぞ
重い物体がばんばん往来したらどうなる
なるほど!
そういうことなのか!
これも暗渠発見のヒントになるんだね
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
さぁ進むぞ

あ!
大きな川に出た!
驚きだなぁ
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
水路に水を流したら、必ずどこかに出さなきゃ大変じゃろ
じゃから、水路をたどっていくと河川にぶつかることはよくあるのじゃよ
今回は、途中で水路の暗渠が切れてしまったが、昔だったらどうだっただろと思いをはせて野生の勘で歩くと、こうして見事に川にぶつかってくれることもあるのじゃ
でもさぁ
高低差がないのに、どうして水は川へ流れるの?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
ないんじゃない
あるんじゃよ
こういう場所では一般人にはわからんように、水路の底に微妙な勾配をつけているんじゃよ
ふうん、そうなのか
この水路ってずっと昔からあったのかなぁ
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
家に帰って復習じゃ!

古地図で復習

じおじぃ
じおじぃ
明治30年代の地図じゃ
なんとまぁ、見事に田んぼだらけじゃなぁ
青い点線が今回歩いた暗渠だね
明治時代の地図記号を調べると、やっぱりここは昔から水路だったんだ!
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
今回歩いた水路は、各々が直行しておる
もしかしたら、北側の水路が田んぼに水を引き込む用水路で、南側の(地図右側の)川に向かうのが放水路じゃった可能性がある、とこうして想像するのもまた、マニアック散歩の醍醐味なんじゃよ