都会の散歩のしかた~台地・暗渠(河川)編~

マニアック散歩の基本姿勢

じおじぃ
じおじぃ
じおじぃ・もじおのマニアック散歩の冒頭に必ず記すので、わかっている人はすっ飛ばしてよいぞ
  • 下を向いて歩こう
  • 気になった道は突き進もう
  • 微妙な高低差をとらえよう
  • 古いものはガン見しよう
  • 復習でマニア度を上げよう

あやしい道は突き進む

じおじぃ
じおじぃ
台地の大通りを歩いてきたぞ
坂道がないねぇ
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
そういうときは脇道を眺めてみるのじゃ

わぁ、すごい!
山にいるみたいに道がうねってるよ!
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
激しく気になるのぉ
一度下ってからまた上ってるよ!
台地・放水路編」でじおじぃが言ってたとおり、上りと下りの境界まで行ってみようよ!
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
もちろんじゃとも

上りと下りの境界は必ずチェック

境界まで近づいたけど、なーんか自分が傾いちゃうくらい、道全体が右側に傾いてるよ
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
ふむふむ
こりゃあやしい道じゃ
ほれ、そんなに大げさに傾いてないで境界までゆくぞ

境界にきたよ
やっぱり右側に傾いてる
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
右の家が左の家より低いのが一目瞭然じゃ
ということはここは・・・
坂道の途中だ!
左から右への下り坂になってる
これっていわゆる台地の縁(へり)の急斜面ってこと?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
台地のへりかどうかは、帰宅してから復習するのじゃ
ここはともかく、右側があやしいのでいってみるぞ

一瞬の上り下りは橋を疑う

わぁ、さらにくだって、急に上って、その奥は・・・ちょっと平坦に見えるね
なんだか変な道だね
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
もじお、あんまり遠くへゆくと小さすぎて読者がもじおを探すのが大変になるじゃろ
それにしても、これはこれは典型的な
あのちょっとした高まりはあるものの非常に特徴的な形をあらわしておるぞ
ええ?なんだろ
とにかく早く行くよ、じおじぃ!
もじお
もじお

じおじぃ
じおじぃ
ほぅれ、やはりそうじゃった
なんと書いてあるかわかるか?
あ!「○○○ばし」だって!
え?橋???
おかしいよ。ここに川なんか流れてないじゃん
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
なにをいうておる
これらのヒントを見てみよ

下水のマンホールだ!
もじお
もじお

排水溝だ!
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
目をつむって耳を澄ませてみよ
う~ん・・・
あ!水が流れる音が聞こえる!!!
もしかしてこの下に!?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
そうなんじゃよ
この下に川が流れておるのじゃ
これを暗渠(あんきょ)というのじゃよ
へぇ!驚いた!
左右見渡してずっと緑道が続いてるけど、川の上全部にフタをしちゃったの?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
そうじゃよ
都会では非常によくある景色でなぁ
ほれ、これを見てみよ

暗渠にありがちな景色

今は止まっちゃってるけど、噴水と池だ
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
そしてこの大きな木
古そうじゃろ
言ったそばから、じおじぃ自身が読者が見つけにくいほど遠くに行っちゃったけど・・・
もじお
もじお
噴水とか木とか、何か関係あるの?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
都会ではこのように、河川にフタをして暗渠にしたところを「緑道」として公園化し、水にちなんだ施設を作ったり、こうして当時を懐かしむ樹木を残していたりするんじゃよ
へぇ~、そおなんだ
ねえねえ、川の上を少し歩いてみようよ
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
もちろんじゃとも
今日は散歩に最高の日よりじゃしな

暗渠散策中も横道に注意

じおじぃ
じおじぃ
お、この横道はあやしいぞ
奥までずぅっとせま~い道や家と家の間が続いておる
ん?ちょっと狭すぎるけど、こないだ散歩した放水路に似てるねぇ
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
するどいのぉ、もじお
低地・用水路編」でみた車止めもあるし、もじおの推測で間違いなさそうじゃ
ところでじおじぃ
なんでそこに便器があるの?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
ぬおっ!なんじゃこれは!
いくら暗渠の上だからってこんな開放的な場所で用を足す者はおらんじゃろうし。ふ~む、ナゾじゃ

わっ! 緑道の奥を電車が通り抜けるよ!
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
終点まできてしもうたな
近くに線路を渡れるところもなさそうじゃし、今日の散歩はこれでおしまいじゃ

地形図で復習

じおじぃ
じおじぃ
さて今日は、古地図ではなく国土地理院発行の地理院地図より「陰影起伏図」で見てみるぞ
赤い矢印が、ぼくが「台地のへり」って言った部分?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
そうじゃ
じゃがあまり急じゃないじゃろ
うん、そうだね。残念
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
じゃが、低いところ、つまり川(暗渠)に沿って右側が高く、左側が低いのがわかるじゃろ
なるほど!わかった!
もしかしてあそこは、河川が台地を削ってできた、河岸段丘だったの?
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
ホントにもじおは急にかしこくなるのぉ
わしがいつ教えた
まぁよい。ともかく正解じゃ
高いところも低いところも台地じゃが、小さめの川が削るとこのような感じになる
やったぁ!
今はまわりは建物だらけだったけど、ここに田畑ばかり広がってたときは、段丘に草原・・・いい景色が広がってたんだろうな
もじお
もじお
じおじぃ
じおじぃ
そうして想像力を豊かにしていくのも、マニアック散歩の醍醐味なんじゃよ