四国は海底の歴史の溜まり場

2019/04/29

溜まった海洋性堆積物はどうなる?では、
海洋地殻がズルズルと大陸地殻の下に潜り込んで、
柔らかい海洋性堆積物大陸地殻
ギュギューっと寄せ集められてひっつく、
というおはなしをしました。
さっそくですが、この写真を見てください。
付加帯
(google mapより)
ちょっと規則正しく何か模様が見えませんか?
こーんな感じで、しわしわが見える、と言ってもらえるといいのですが…
付加帯line
(google mapに加工)
さて、ここはどこでしょう?
…って、タイトルにありますね。
四国
(google mapより)
そう、四国です。
四国全土は、海洋性堆積物がひっついてできた土地なんです。
こういうと、「なんだ四国は海底のゴミの寄せ集めじゃん」と
言う人がいます。
まあ、そう斜に構えずに。
そう言ってるあなたとは比べものにならないくらいの長い年月、
海底で静かに歴史を積み重ねていった、大切な層たちなんです。
ですから、四国には水平に歴史が何層も重なってるということです。
ちなみに、このひっついたものを、付加体(ふかたい)といいます。
付加体という言葉も、地球科学では大変よく使うので、
覚えておくとよいでしょう。