箱根・大涌谷の噴火予知の難しさ

      2016/03/12

2015年6月30日、箱根・大涌谷が、800年ぶりの噴火を起こしたと報道された。
ごく小規模の噴火である。
火山灰は火口から風下3kmのところでも確認されている。
#2015.7.4追記:その後の調査で、マグマ由来の火山灰は含まれていないことが判明した。

箱根には神奈川県温泉地学研究所が存在し、地震、測量、地下水等、
あらゆる指標を観測している。そのため、
「火山のホームドクターがいるから噴火予知はできるだろう」
とお思いの方もいらっしゃるのではなかろうか。

しかし、これが難しい。

浅間山や有珠山のように、観測開始以来何度も噴火して
噴火のクセがわかっている火山は、その徴候を読み取りやすい。

しかし、箱根は小規模噴火でも800年ぶり。
大噴火であれば2,000年前である。
鎌倉時代・縄文時代に観測設備があるはずもない。
つまり、箱根の噴火のクセを知るための情報を、日本人は持っていないのだ。

観測開始以来、日本人は初めて箱根の噴火を経験したことになる。
もっと活動が激しくなれば、生活を変えねばならぬ人さえ出てくるだろう。

研究者はその初めての出来事にも、他の火山の経験を適用して
なんとかその徴候を捉えようと、日々必至で目を見張らせている。
噴火予知がうまくいくかどうかとは別次元で、
気象庁や観測機関から出される情報には、今後さらに注視する必要がある。


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