人工地震の波紋

2019/04/29

数日間の微熱の末、数日間の発熱。
ようやく少し下がってきたので、ぼーっとする頭と戦いながら記事をup。
微熱中に書いた記事のため、ずいぶん日が経ってしまった。
2012年9月、東大地震研が構造探査(※)実施を発表した。
※人工的に地面に波を生じさせ、跳ね返ってきた波を捉えることで地下の構造を知ること)。

筆者のさる投稿で、うっかり「人工地震」という言葉を使ってしまったせいだろうか。
RT(リツイート)で「やめて!」とか「冗談だろ!?」とか「誘発地震を起こすぞ!」などなど、予想だにしない数々のご反応をいただいた。
ここで、兎にも角にも、お断りをしておかなければならない。
人工地震は地震兵器ではないのでご安心を。
#ってゆーか、地震兵器とか存在しないし。
みなさんが想像力豊かなのがよくわかった。
人間が、M5とかM6とかの地震を起こしていると考えたのだろう。
そんなことしません。
できません。
構造探査では、バイブロサイスという機械使う。
これは、なかでも大型のバイブロサイスである。
jinko_shingen_img01.jpg
(株式会社ジオシスのHPから写真を拝借)
トラックのお腹の部分に白い板がついているのが見えるだろう。
この白い板の部分が、一定の周波数で地面をダンダンと打ちつけるのだ。
その「ダンダン」が人工地震のことである。
ほらほら、道路にアスファルトを敷き詰めると、地ならしするために人が耕作機械のような装置を持ってダンダン!と地面を打ってるでしょ。
あれですよ、あれ。
あれの、おっきい版。
それなりの音は出るし、目の前にいるともちろん振動を感じるけど、人里離れたところでやるし、人家まで震動は届かない。
首都高の平日朝、ガンガンどでかトラックが通るときの震動のほうが遙かにでかいと思う(筆者推定)。
ということで、みなさんの豊かな想像力とはほど遠い小さなエネルギーで、人々に迷惑をかけないように調査しているので、構造探査と聞いて「アホか!」などと脊髄反射しないよう、お願いします。