噴火が続くエトナ山、2012年7月の様子

2019/04/29

背けば秒殺のマフィアで知られるイタリアはシチリア島。その北東端に、なだらかで高く黒い山がある。エトナ山。イタリアでも大変活動的な火山だ。
玄武岩という、サラサラしている黒い色をした溶岩からできているため、このような地形となっている。激しいときには、闇夜にオレンジ色の噴水を天高く描く、多くの人が想像する噴火を演出してくれる。
ほぼ常に噴火状態なのだが、日本のように災害をたくさん引き起こす爆発的噴火ではないため麓には普通に住民が暮らしており、火口の中でグツグツと溶岩が煮え立っていたって、写真家は平気でそれを撮りに行く。
この動画は、http://www.etnawalk.itというサイトがYoutubeにupしている、最新のエトナ山の火口の様子である。日本ではなかなかお目にかかれない新鮮さだ。バックで「ザー」っというのは風の音だ。何しろここは、標高3,000m超だから。溶岩が煮えたぎる音はシュンッだかジュンッと聞こえるやつだ。
このような溶岩が出るのは、日本では青木ヶ原樹海を作ったときの富士山、そして直近では、1986年伊豆大島三原山の噴火である。
こんなに真っ赤に溶けた高温の溶岩のある火口に落ちたら、シチリア島でなくても秒殺されてしまう。