断層地形の見分け方3

2019/04/29

これまで記載した断層地形の見分け方1断層地形の見分け方2では、
地面が上下方向にずれているか、

左右方向にずれているか

で判断する方法をご紹介しました。
今回は、地面の凸凹(でこぼこ)

で 見分ける方法をご紹介いたします。
とは言ったものの、日本には凸凹は無数にあります。
は、山です。
は、湖です。
これら、全部がそうかというと、そうではありません。
さて、凸凹のうち、になるのは説明が複雑になるので、
別の機会で紹介させてください。
ということで、断層が動いたことによるの見分け方は、
以下の前提をつけさせてください。
「その場所が、横ずれ断層の末端部分であることが
あらかじめわかっていること」

そして、旅行するときにここで紹介する方法を試す場合は、
面倒ですが以下の手順を踏んでください。
(1)以前ご紹介した活断層データベースで旅行地域を見る。
(2)活断層があれば、それが横ずれ断層であるかを見る。
(3)横ずれ断層があれば、その地域がちょうど末端であるかを見る。
はい、手間ですねぇ。
ということで、この方法は、かなりマニアックな方のみ
お試しいただければ幸いです。
さて、説明です。
横ずれ断層は、断層が横に動きます。
地球1周分ずれれば、ルービックキューブがくるくる回るように
どこかに歪みが生じることはありません。
ですが、そんなアホな断層はありません。
断層には、はじっこが必ず存在します。
ここで、次の状況を想像してください。
そこそこ均等に満員の電車に急ブレーキがかかりました。
さぁ、人間はどうなるでしょう。

進行方向側に人が集まります。
一部の人は踏みとどまりますが、
とにかく電車の動いていた方向に人が集まり、
その反対側はスカスカになります。
断層でも、これと同じ状況が起きます。
動いたほうに、もの、つまり地面が集まるのです。
地面が集まると、モリッと盛り上がりますね。

これが、です。
になるようなことが何度も起きると、
もうそれは小山といえるくらいまで成長します。
とわかりやすい話の流れで、
次回は、そのモリッ→凸→小山
という例をお見せしましょう。