専門用語ばかり使われても...

      2013/05/20

研究者って、難しい専門用語ばかり使って、
一般人にはぜーんぜんわかりませんよね。
「ホントに人に説明する気、あんのか!」
と、セミナーなどでつっこみを入れたくなります。

筆者が10代の、
この業界に入って一番最初に抱いた感想がこれでした。

偉そうですよね。
近寄りがたいですよね。
頭良さそうで、自分とは違う人間に見えますよね。
専門的なことはやっぱり専門家しかわかんないんだと思っちゃいますよね。

でもこれ、そーじゃないんです。

彼らは、そんな空気を出そうなどとは、
微塵も思っていないんです。

むしろ、あれはあれで、
とーっても一生懸命な説明なんです。

ある特定の分野に入ると、
その分野でしか使われない言葉にたくさん遭遇します。

そういうのに出会うと、
はじめはとても動揺しますが、
必死になって覚えて、自分で使うようになります。

次第に、専門用語を使うことが、
とっても「かっこいいことのように思えてきます。

そうなると今度は、
専門的でない、一般的な物事を表現するとき、
その例えとして専門用語を使うようになってきます。
これが日常化するとどうなるでしょう。
脳は、どれが専門用語で、どれが一般用語か
判断がつかなくなっていきます。

こうして専門家は、専門的なことを
一般用語だと思いこんだ専門用語”を
ふんだんに使って説明しちゃうのです。

だから、彼らに悪気はないんです。

さてここで、自分の学校・会社・研究所での
生活を振り返ってください。

入社・入学・入所した当時、
聞き慣れない言葉がいっぱいありませんでしたか?
でも、あなたは今会社や学校で、
周囲の人々と何の支障もなく話してますよね。

もうお気づきでしょう。
同じことです。

長いこと同じ場所にいると、
その環境の特殊な状況が、
自分にとっての一般的な状況になっちゃうんです。

「会社の常識は非常識」。

多くの社会人が耳にしたことがあるでしょう。
でも、日常的にそれを気にする人はほとんどいません。

ときどきリセットするためにも、 完全外部の人と接触したり、
はたまた、井の中の蛙状態ならとっとと転職するのも、
筆者は、OKと思ってます。

長く続けることはいいことですが、
長く続けるだけが成長する方法ではありません。

自戒の念を込めて。


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